2010年11月16日火曜日

アテネ音楽堂


弦楽器のピアニッシモがホールの静寂から立ち上がり、深淵に消えてゆく。
なんと美しい音だろう。美しいという言葉だけでは表せない快感がそこにはある。
指揮をしていてこのオーケストラの音色の感覚とコンサートホールの音響には驚かされる。
ブカレストのコンサートホールは1888年に出来た「アテネ音楽堂」というギリシャの芸術の神の名を冠したホール。初めて入ったのは今から23年前。観客席からじっとコンサートを聴いていたあのころ。それ以来変わらぬ特別な思い。
考えて見れば言葉で言い尽くせぬ物があるから音楽をやっているのだ。現代社会では目で見える物、認識できる物以外は信じない風潮があるけれど。
でも年月を重ねてきた伝統と空間には超越した何かがあるのだ!
溢れている情報に惑わされずに自分の感覚を研ぎ澄ませて音楽に身をゆだねよう。

2010年11月15日月曜日

Bucuresti!


ようやくブカレストに到着・・・Finally at Bucharest.
でもよく考えてみれば20年前、モスクワで一泊したときにくらべて気軽に来れる日になったものだ。同日乗り換えで20時台にブカレストに到着。気分的には国内旅行と変わらない、、
There is much difference between 20 years ago(when Romania was one of the communistic country). Departing(12:30) and arriving same day from Tokyo to Bucharest(around 20 o'clock)!
It seems to be like domestic trip....


2010年11月11日木曜日

やばい!

昨日、ちょっと時間が有ったのでヨドバシカメラに立ち寄る、、。
iPodの付属品をひやかしに売り場へ。隣にはヘッドフォンコーナー。
ヨドバシの素晴らしいところは視聴が出来る事。
視聴しないでヘッドフォンは買う気になれない。
(でもヨドバシの売り場は雑音が多すぎる)
ヘッドフォン・ヲタクの私としては視聴に以前から気になっていた
ビクターのHA-FX700が一番目立つ所に置いてある。
何の気なしに持って居たiphoneをつなぎ替え、聴いてみる。
以前使っていたFX-500とは比較にならない、、感動のしっとりとした音。
ちょっと聴いただけで快感が身体を走った。
アメリカ系や日本系の某メーカーはクリアに聞こえるけれど、造り込んだ音がする。
FX-500でもやっぱりそうだった。でもこれは!
久々に無駄遣いしそうになった、、やばい!

2010年11月8日月曜日

国民文化祭終了!


 今年はひょんなご縁から、岡山で行われた国民文化祭のオーケストラの祭典、ユースの部の指揮をさせていただく事になりました。
 ほぼ一週間近く続くイベントの最終日。
 メンバーが全員集まれるのは前日と当日(多分当日しか居なかったメンバーも居るのでは?)それでブラームスの交響曲第一番を演奏するという、イベント。ほんなんできるんかいな?
 大体ブラームスのシンフォニー。ウィーンで勉強した指揮者にとってはバイブルの様な物。
命懸かっています。恥ずかしい演奏はできない・・
 今回は岡山大学交響楽団の皆さんが核になって、演奏されるので、一ヶ月まえにも練習に伺ったのですが、岡山大学交響楽団の皆さんは自分たちの演奏会の練習も平行してなさっていて、とても不安の残る練習でした。
 さて、土曜日の練習。ホールでの第一音。うーーーーん。やはり初めてホールで演奏するときはそのホールにサウンドが飲み込まれるんですよね。周りの音も聞こえないし、自分が萎縮しちゃう。色々サウンドを解放してゆく練習をオーケストラのアンサンブルを確認しながら進めてゆく。よし!段々音が出てきた。
 土曜日の午後も練習の時間は有ったのですが、個々は皆さん個人個人に整理していただく方が良いと判断して、あとはプレーヤーの皆さんを信じるのみ。
 日曜日の朝も時間いっぱい練習。本番の第一音目 「!」これは良い感じ、、
 いつもそうなのですが、欠点を挙げだしたらキリがないけれど、色々なところに光る物があった演奏でした。管楽器の皆さんのキラリ!と光るソロやもちろんコンサートマスターのソロも拍手!
 同じステージに、ジュニア・ユース・一般と三世代のオーケストラが一時間ずつ演奏をし、それぞれ刺激を与え合う、隣に座るメンバーもほぼ一期一会の機会。
 もちろん困難なことは確かで、理想の演奏をするには難しい状態だけれど、そのなかで生まれてくる音楽には他の状態ではあり得ない素晴らしい物がある。
 国民文化祭、他ではあり得ない素晴らしい機会がこの文化祭にはあるのだな・・と実感。
 最後に多大なるご迷惑をおかけした岡山大学交響楽団の皆様、どうもありがとうございました。また一緒に演奏をしてくださった一人一人の方々に感謝!です。
 
 

2010年11月1日月曜日

ブカレスト・エネスコフィル



エネスコフィルは学生時代に無理矢理アテネ音楽堂に入れてもらって立つか、階段に座って良く聴いたオーケストラ。
なじみの会場、なじみのオーケストラ。
あこがれのステージに今は立って指揮をしている。思いのこもるコンサート。

G.Enescu Philharmonic Orchstra and ChorusConcert on 18 and 19 November 19:00 Romanian Atheneum Bucharest Saint=Saens program Requiem op.54 Symphony no.3 Cyprès et lauriers op.156


http://fge.org.ro/ro/component/jevents/icalrepeat.detail/2010/11/18/61/-/YzRjZjc2NzI3OWJhMWEzNTZjYzZmZjkyNjM2MWFmMDU=/concert-saint-saens.html