2012年12月1日土曜日

ベートーヴェン

ベートーヴェンのスコアと対峙すると、その要求の深さとエネルギーに圧倒される。もちろん書かれている「音符」そのものを並べるのはさほど難しい事ではないのかもしれないけれど、「音符」を「音楽」として実現する要求の高さは並外れて高いし、「音楽」を実現すための技術的要求度は非常に高い。
・ベートーヴェンが要求したsub Pの為に16分音符を一つあきらめれば格段に易しくなる。
・ベートーヴェンが要求したsfを一つあきらめれば格段に易しくなる。
・ハーモニーを無視して演奏すれば、格段に易しくなる。etc.etc...
 でも技術の容易さの為に捨てる物があってはベートーヴェンではない。それは演奏の本質を捨てる事ですらある。
 もちろん捨てる事があっても作品時代がものすごい力を持っているから「それなり」に聞かせる事が出来るのだけど。
でもベートーヴェンが要求したすべての事を実現すればそれはものすごい事になる。スコアから読み取る事が出来る要求度は果てしない・・・orz.....

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