2010年10月22日金曜日

第九、、


第九の練習が始まるころは夜が長くなり始める頃、、。
一年の終わりを意識し始めます。
日本で第九が鳴門で初演された時のドイツ人俘虜達は、こんなに日本で第九が演奏されるとは夢にも思わなかったのでしょう。
一時期は第九を指揮しすぎたので「第九麻痺」になってしまった事も有るくらい、、。
しかし近年演奏すればするほど、第九は私に取ってその価値を深めてくれるような気がします。
第九の有るべき演奏の姿については、もう日本ではありとあらゆる文献が出ていて、それこそ日本語以外の文献も読みあさったけど、メトロノームやテンポがどうこうより、この作品が持って居る和声の力や哲学的な意図、形式美、そしてなによりもメッセージがきちんと伝わる演奏というのが大事にされなくてはいけないのではないか?という風に考えています。
ベートヴェンは理念的なモットーを大切にした人。
20年以上も心の中に暖めた上で作曲を始めたシラーのモットーが生きるように。

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